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  1. 温熱療法

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スタッフブログ 2024.12.11
温熱療法

 いつも結城病院スタッフブログをご読みいただき、ありがとうございます。

 

 段々と寒い日が増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?冬になると温泉や温かい料理を思い浮かべますが、リハビリテーションにも温熱療法という温める療法があるのをご存知ですか?今日はリハビリテーションにおける温熱療法についてお話ししたいと思います。

 温熱療法とは、種々の温熱発生装置によって人工的に得た温水などの温熱を、症状に応じて局所または全身に、直接または間接に与えて治療しようとする療法です。熱エネルギーの作用で循環の改善や疼痛の軽減を図ります。身体の温度を上げることで血行を促進して痛みを軽減させ、特に怪我や手術後のリハビリにおいて、多くの患者さんに利用されています。

 

 温熱のもつ特性を活用し次のような効果を期待して用いられます。

  1. 血流の増大、促進:体が温まることで血管が拡張し、血流が改善します。これにより、酸素や栄養素が効率的に体の各部位に供給され、代謝が促進されます。温度が1度上昇すると組織代謝は13%上昇するとの説もあります。
  2. 筋肉の緊張緩和:温熱によるリラクゼーション効果は、筋肉の緊張をほぐし、可動域を広げます。これにより、運動時の痛みを軽減し、よりスムーズな動きが可能になります。
  3. 疼痛緩和:温熱は痛みを感じる神経の敏感さを低下させ、痛覚を緩和します。また、エンドルフィン(幸福ホルモン)を分泌させることで、痛みを軽減する効果もあります。
  4. 炎症の抑制:温度上昇により、慢性的な炎症を持つ部位の治癒を促進します。炎症が改善されることで、痛みや腫れも軽減されることがあります。

温熱療法の注意点
温熱療法を行う際は、以下の点に気を付けましょう。

  1. 感覚が鈍い方:温熱を加える部位の感覚が鈍い場合、やけどのリスクがあるため、注意深く行う必要があります。
  2. 急性の炎症:怪我や炎症がある部位には、初期段階での温熱療法は避けます。急性の傷や炎症がある場合は温熱療法ではなく、冷やすことを優先しましょう。
  3. 医師の指示:温熱療法を行う前には、必ず医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。

 温熱療法は、リハビリテーションにおいて非常に効果的な手段です。怪我からの回復、痛みの管理、柔軟性の向上など、さまざまな利点があります。ただし、使用する際は医師と相談し、適切な方法を選ぶことが重要です。健康的な生活を目指すために、温熱療法を取り入れてみることを検討してみてはいかがでしょうか。
温熱療法の適用
・痛みの緩和
・痙縮の軽減、筋緊張の緩和
・軟部組織の伸張性増大
・創傷の治癒促進(血流増進による効果)

最後に当院での温熱療法機器の紹介です。

ホットパック

当院では2種類のホットパック機器を使用しており、リラクセーション、疼痛、拘縮などに対して運動療法前に実施しております。

超音波治療機:細かい音波振動が熱エネルギーに変化することにより関節内部まで加温が可能。またマイクロマッサージの効果により血流の向上や組織の再生を促します。

キセノン治療器:キセノン光線という光を照射する光線療法の機器です。光線治療と同時に干渉波電流治療も行うことができます。

この他にも様々な治療機器を使用し治療にあたっています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。                

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