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  1. インフルエンザ

疾患情報

インフルエンザ

インフルエンザとは

インフルエンザと風邪の違いをご存知でしょうか?普通の風邪の症状は、喉の痛み、鼻汁、くしゃみや咳などが中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはほとんどありません。
インフルエンザの場合は、高熱(38℃以上)、関節痛、筋肉痛、頭痛など全身に症状が見られます。その症状に加えて、一般的な風邪の症状、さらに気管支炎や肺炎を併発することにより、重症化することもあります。
高齢者は重症化しやすく、最悪の場合は死に至ることもあります。小児の場合、急性脳症を起こし後遺症が残ったり死亡例もあります。そのため、予防接種を行なうことが重要となります。

 

 

 

インフルエンザの種類

インフルエンザには原因となっているウイルスの抗原性の違いから、A型、B型、C型に大きく分類されます。このうち、大きな流行の原因となるのはA型とB型です。
A型インフルエンザウイルスはさらに144種類もの型に分けられますが、そのうち、流行しているのは、A/H3N2(香港型)と、A/H1N1(ソ連型)の2種類です。これらのウイルスはさらにそれぞれの中で、毎年のように小さい変異をしています。
B型インフルエンザウイルスは2種類(山形型、ビクトリア型)ですが、同様にその中でさらに細かい型に分かれます。これらのA/H3N2(香港型)、A/H1N1(ソ連型)、B型が同時期に流行することがあります。そのため、2種類のA 型インフルエンザと B 型インフルエンザのウイルスが、同じシーズンの中で複数流行することが多いので、A 型インフルエンザにかかったあと B 型インフルエンザにかかったりすることがおこります。

 

 

 

インフルエンザの予防

インフルエンザの予防は、ワクチンの接種です。予防接種により、インフルエンザウイルスに対抗するための抗体を作らせることができます。毎年、流行するインフルエンザを予測し、予防接種のためのワクチンが作られます。予防接種でインフルエンザウイルスの感染を完全に予防することはできませんが、インフルエンザにかかる人や、重症化して後遺症や死亡に対するリスクを減らすことが出来ます。
現在日本で使われているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンといって、インフルエンザウイルスの感染力を失わせて人が免疫を作るのに必要な成分だけを取り出して作ったものです。インフルエンザワクチンには感染力がないので、予防接種によってインフルエンザを発症することはありません。インフルエンザワクチンは、13歳未満では2回接種します。
インフルエンザは、インフルエンザにかかった人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します(飛沫感染)。インフルエンザが流行してきたら、人混みは避けましょう。特に高齢者や慢性疾患を持っている人や、疲労や睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
また、空気が乾燥すると、咽頭粘膜の防御機能が低下して、インフルエンザにかかりやすくなります。外出時にはマスクを利用したり、室内では加湿器などを使って適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。帰宅時のうがい、手洗いを心掛けるようにしましょう。

 

 

 

インフルエンザの治療

抗インフルエンザ薬は、発症してから48時間以内の治療が効果的です。できるだけ早く、インフルエンザかどうかを検査で調べることが大切です。インフルエンザの検査法として、現在、医療機関では「迅速抗原検出キット」を使う検査が行われています。鼻やのどの粘液を綿棒でぬぐった液や、鼻水(鼻かみ液)をキットを用いて検査すると、感染があるかどうかや感染しているウイルスの型が短時間(5分以内)でわかります。
ただし、症状が出る前のウイルス量が少ない時期に検査した場合や、検査する材料の採取がうまくいかなかった場合は、感染していても陽性にならないことがあります。
インフルエンザの治療に用いられる薬としては、抗インフルエンザウイルス薬があります。これは、医師がその必要性を判断して処方されます。現在使われている抗インフルエンザウイルス薬は、48時間以内に投与することで効果的に症状を抑えます。
インフルエンザのウイルスは、発症して48時間以内にもっとも増殖しますが、早いうちにインフルエンザとわかれば、薬によってウイルスの増殖を抑えることができます。ウイルスの増殖が少なければ、症状が軽くて済むだけでなく、ほかの人への感染も少なくとどめることができるのです。
それ以外には、症状を和らげる治療として高熱には解熱剤、せきには鎮咳薬(せきどめ)、たんがひどい場合は去痰薬(たんを切れやすくする)などが使われることがあります。
症状が出始めてからの時間や、病状によって、医師は一人ひとりの患者さんを診て抗インフルエンザウイルス薬を使用するかどうかを判断しますので、必ず医師の指示に従ってください。

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