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スタッフブログ 2024.10.09
親孝行とは?
いつもスタッフブログをお読みいただきありがとうございます。
さて皆さん、親孝行とは何か、と問われたらどんなことを思い浮かべますか?孫の顔を見せてあげること?旅行へ連れて行ってあげること?人それぞれ色んな親孝行の形があるかと思います。かくいうわたしはお恥ずかしいことに、親孝行とは何かと問われ即答出来るものが思い付きませんでした。そんな中、先日とある寺院のお坊さんからお話を聴く機会がありました。その中で出た、親孝行とは何かというお話をご紹介しようと思います。
お坊さんとお話をする機会があったというのも、わたしの祖母が先日急に他界してしまったが為でした。あと1週間で傘寿のお祝いをするはずだった祖母に、親孝行をしてあげられなかったとわたしの母が嘆いていたことがきっかけでした。
するとそのお坊さんはこう仰いました。
「何を仰っているんですか?最近では、まだ自分たちが若く、まだ生きているのにも関わらず、親が亡くなってしまった途端、お墓の管理が出来ないから永代供養塔に入れてくれという家族が多いんです。けれどあなたは自分の家のお墓をしっかり管理し、こうしてご先祖様も含めて供養してあげている。それが1番の親孝行なんですよ。これ以上頑張る必要はありませんよ」
また違うお坊さんは、
「もしどうしても気になさるのなら、故人様が皆様にしてくださっていたことを一つでも出来るようになって、それを誰かにしてあげたらよろしいかと思います。それも1つの親孝行の形ですよ」
と、仰いました。
それを母と共に聴いていたわたしは、なるほどこういう形の親孝行もあるのか、と不思議な気持ちでした。生前本人にしてあげるだけが親孝行ではないのか、と。急なお別れで身も心も憔悴しきっていた自分たちには、その言葉がじんわりと沁み渡っていくようでした。
以上が、お坊さんから聴いたひとつの親孝行の形です。なかなかお坊さんからお話を聴く機会はありませんので、大変興味深い内容でした。前述しましたが親孝行ひとつとっても、千差万別かと思います。今回ご紹介した内容が全てでは、きっとないでしょう。ただ、こういう形の親孝行もあるのだと、自分の心を納得させることが出来たおかげで、新たな一歩を踏み出す事が出来ました。
拙い文章でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました。