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スタッフブログ 2022.01.05
芋がら
あけましておめでとうございます。またいつもスタッフブログをお読みいただき、ありがとうございます。
さて、皆さん、芋がらをご存じですか?
若い人の中には「芋がらという名前を初めて聞いた」と言う方もいるかと思います。
芋がらは八ツ頭や里芋の芋茎を乾燥させたもので、戦国時代から食べられてきた保存食です。ただ芋茎を乾燥させれば良いのではなく、作るのに意外と手間がかかります。先ず、茎についている葉を切り落としてから2~3日程度、日陰に置きます。その後、茎の皮を手でむきます。皮のむき方も重要で、薄すぎても厚すぎてもよくないのです。それを雨の当たらない場所に一週間ほど干すと出来上がります。見た目は「これは食べ物なの?」「美味しいの?」と思うほどに、茶色の地味な色をしている紐状のものです。しかし、見かけによらず栄養を多く含んでいて、亜鉛、マンガン、カリウムなどのミネラル類が多く、また、不溶性食物繊維もあります。食べ方は乾燥した芋がらを水で戻してから使用します。煮ても良し、炒めても良し、酢漬けにしても良し、お味噌汁に入れても美味しい万能の食材です。
私がこれを知ったのは結婚して間もない頃、義母が作った「芋がらと油揚げの煮物」を食べたからです。それまでは芋がらの存在を知りませんでした。初めて食べた芋がらは柔らかいながらもシャキシャキとしていて、その食感と美味しさに感動しました。それ以来毎年、義母が作った芋がらを頂いています。毎年頂くのも心苦しいので、町のスーパーの乾物コーナーを探すのですが見たことがありません。現在は作る方がいなく大量生産は難しいのだそうです。
まだ芋がらを食べたことがない方は機会があったら是非一度食べてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。