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  1. ネコはなぜ人間のペットになったのか

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スタッフブログ 2021.11.03
ネコはなぜ人間のペットになったのか

 ペットとしてネコを飼っています。

 

 日本でペットとして飼われているイヌとネコの数は、犬が849万頭、ネコが964万頭で、2017年からネコが犬を逆転しているそうです(一般社団法人ペットフード協会)。日本の世帯数は53百万世帯くらいだそうですから、ネコを約1千万頭とみれば単純計算では5世帯に1頭の割合でいることになりますね。

 

 しかしネコってどうして飼われるようになったのでしょう?ふとこんな疑問を抱いたことがあり、調べたことがあります。ものの本によると、古代の日本では中国大陸から書物を運んできた際に、ネズミの食害から書物を守るため、天敵のネコを一緒に連れてきたんだとか。テレビで紹介されたりすると、画面の片隅に「諸説あります」みたいなテロップが出そうな話ですが、複数のところでこのような言説を目にしたため、かなり有力な説なのかな、と思いました。まあペットを家畜の延長線上としてみれば、家畜を飼う動機は食肉だったり、ミルクや卵、毛織物の材料、力仕事や運搬、狩猟のお供など、全部人間の都合としか言いようがないので、ネコがネズミ捕りくらい仰せつかっても不思議はありません。

 

 ところが最近、まったく別の説が唱えられていることを知りました。「ネコは自分から進んで人間と暮らすことを選んできた。人間はただ受け入れただけ」だというのです。確かにヒトと一緒に生活すると、ネコにもそれなりのメリットはあります。人間の都合ではなく、お互いの利害が一致して共生してきたということであれば、他の家畜とは一線を画しているようにも思えます。

 

 この学説、最初は私も半信半疑でしたが、確かにネコってそんなに従順ではないですよね。ネズミ捕りを仰せつかっていても実際にはそんなにネズミを捕っていません。イギリスの首相官邸では「公務員」としてラリーという名のネコを飼っていて、「首相官邸主席ネズミ捕獲長」(Chief Mouser to the Cabinet Office)なる官職まで与えていますが、肝心のネズミ捕りは業績が全く振るわないらしく、主要任務は「官邸への来客に対する挨拶、警備の点検、アンティーク家具の寝心地検査」とホームページに書いてあるくらいです。

https://www.gov.uk/government/history/10-downing-street#larry-chief-mouser

 

「思ったより賢いんだねぇ、お前さんたちは。」自宅のネコを見やりながら、こんなことを思うようになりました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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